2026-06-05 — ビュー
オプション・インプライド価格予測 + マックスペイン — AI 株 12 銘柄、2026 年 6 月限月へ(2026-06-05)
オプション市場が 12 の AI 株について 2026-06-18 限月まで織り込む予想変動幅に、ディーラーのマックスペイン目標を重ねた。2026-06-05 の急落で 4 銘柄がピンの下へ反転。中央値のインプライド変動は約 7%。MU が最大 15.5%(決算)、AAPL が最小 4.2%。市場が織り込む値であり、予測ではない。
どのオプション・チェーンにも予測が内蔵されている:ATM ストラドルの価格こそ、市場が満期までに「お金を払って認める」変動幅だ。本稿はそれを AI 主要 12 銘柄 の 2026-06-18 限月(残り約 13 日、2026-06-05 更新)への素直な予測バンドに変換し、その上に マックスペイン 行使価格——建玉から導くディーラーの重力目標——を重ねる。
2026-06-05 の激しいリスクオフ(NVDA 約 −6%、AMD 約 −10%、MU 約 −14%)が全体像を作り直した:急落が現値をピンへ、うち 4 銘柄はピンの下へ引きずり下ろし、12 銘柄中いまや 4 銘柄がマックスペインの下(上方への引力) にある——前日は大半が上だった。以下の数字はすべて市場由来;バンドは確率レンジであって、価格目標ではない。
オプション・インプライド価格予測 + マックスペイン — AI 株 12 銘柄、2026 年 6 月限月へ(2026-06-05)
| 銘柄 | 株価 | マックスペイン(距離) | ±1σ 変動 | ±1σ 予測バンド | 読み |
|---|---|---|---|---|---|
| NVDA | $204.37 | $195 -4.8% | ±6.5% | $191.02 – $217.72 | ↓ MP へ(バンド内) |
| AVGO | $383.97 | $380 -1.0% | ±8.2% | $352.45 – $415.49 | ↓ ピン近辺 |
| AMD | $464.02 | $420 -10.5% | ±11.2% | $412.19 – $515.85 | ↓ MP へ(−1σ 端) |
| AAPL | $307.23 | $270 -13.8% | ±4.2% | $294.30 – $320.16 | MP は −1σ バンド下 |
| GOOGL | $365.16 | $340 -7.4% | ±5.3% | $345.92 – $384.40 | MP は −1σ バンド下 |
| MSFT | $415.10 | $420 +1.2% | ±4.8% | $395.18 – $435.02 | ↑ MP へ(バンド内) |
| AMZN | $246.47 | $235 -4.9% | ±5.2% | $233.55 – $259.39 | ↓ MP へ(−1σ 端) |
| META | $592.85 | $622.5 +4.8% | ±5.7% | $559.24 – $626.46 | ↑ MP へ(+1σ 端) |
| TSM | $409.60 | $380 -7.8% | ±7.7% | $378.14 – $441.06 | ↓ MP へ(−1σ 端) |
| MU | $853.41 | $850 -0.4% | ±15.5% | $720.79 – $986.03 | ピン ~ 現値 |
| PLTR | $135.60 | $145 +6.5% | ±7.7% | $125.23 – $145.97 | ↑ MP へ(+1σ 端) |
| TSLA | $390.33 | $405 +3.6% | ±8.0% | $359.10 – $421.56 | ↑ MP へ(バンド内) |
バンドはオプション市場が満期までに織り込む ±1σ(約 68% 確率)レンジ;外側の ±2σ(約 95%)はおよそ 2 倍の幅。「マックスペイン(距離)」はディーラー重力の行使価格と、現値がそこからどれだけ離れているかを示す(負 = 現値がピンの上、下方への引力;正 = 現値が下、上方への引力)。
ライブのオプション価格から導いた市場インプライド・レンジ。約 68% 信頼度。予測でも投資助言でもない。
この予測が告げる 3 つのこと
1. 2026-06-05 の急落がディーラーの傾きを反転させた。
前日は 12 中 10 がピンの上だったが、急落後は 7 のみ。MSFT・META・PLTR・TSLA がいまマックスペインの下——現値がピンを割り込み、ディーラーのヘッジは 6/18 へ向けて 上 に引く。
2. AAPL と GOOGL:マックスペインは −1σ バンドより下にすらある。
この 2 銘柄ではディーラー重力の行使価格($270、$340)が約 68% インプライド・レンジの下端よりさらに下だ。市場は満期までにピンへ届くほどの変動を織り込んでいない——注視すべき緊張であって、そうなるという予測ではない。
3. MU は外れ値——しかもノイズではなく決算。
MU の 15.5% インプライド変動は約 4-8% の群を圧倒する。FQ3 決算が窓内に入り、ストラドルがそのイベントを織り込んでいるからだ。ピンはちょうど現値(ピン留め)だが、決算が出るまではバンドが広すぎてピンの意味は薄い。
方法論
各銘柄の 2026-06-18 限月について、Alpaca のオプション・スナップショットから ATM ストラドル(ATM コール中値 + ATM プット中値)を取り、次を計算する:
インプライド変動 % = straddle / 現値 * 100 (約 1σ、約 68% レンジ)
予測バンド = 現値 * (1 ± インプライド変動 %)
等価に、1σ の変動は IV * sqrt(DTE/365)。ストラドルも IV も実際のライブ値;マックスペイン行使価格は同じチェーンの建玉最小点(OI スナップショット 2026-06-02;OI は 1 セッション遅れで清算)。株価は 2026-06-05 ~16:00 ET close。
制限と免責
- インプライドは予測ではない。 バンドは市場が「織り込んでいる」レンジで約 68% の信頼度——6/18 の実際の終値はその外に出うる、とくに катализатор(ここでは MU 決算)の周辺で。
- ボラティリティは動く。 インプライド変動はスナップショット;vol の急騰や急落はバンド全体を日中に再価格付けする。
- マックスペインは重力であって目標ではない。 現値がピンから遠く走ったとき(AAPL、GOOGL)、ピンはポジションの産物であって目的地ではない。
- 投資助言ではない。 これはビルダー/トレーダー向けの市場由来のリスク枠組みであり、推奨ではない。マクロトラッカーと自身のリスクサイジングと併用すること。
実務メモ
- 方向ではなくバンド幅を取引する。 AAPL 4.2% のストラドル vs MU 15.5% のストラドルは、6/18 までにプレミアムがどこで割安・割高かを教える——方向の賭けの前に、これが実行可能な読みだ。
- ピン下の 4 銘柄(MSFT・META・PLTR・TSLA) は、ディーラーのヘッジがいま満期へ向けた戻りに 沿う 方向に傾く場所;ピン上の 7 銘柄は下方への引力に直面する。どちらも単独ではシグナルではない——自分のチャートと IV を重ねよ。
- MU の決算が出たら再取得を——その発表は MU のバンドを潰し、半導体コンプレックス全体を動かしうる。本稿は新しい日付スナップショット;前回分は履歴として残す。