2026-06-10 — views
GoogleがGemini 3.5 Proを最終プレビューへ:200万トークンコンテキストとDeep Think推論
読む理由 料金体系と無料試用期間が開発者が最初に確認すべき点。100万トークンあたり入力$15・出力$60という価格設定は、試用ではなく本格利用を想定している。
Gemini 3.5 ProがVertex AIエンタープライズの最終プレビューに入り、200万トークンのコンテキストウィンドウとDeep Think推論を搭載。2026年6月中のGA一般公開が目前。
何が起きているか
GoogleのGemini 3.5 Proは、一般公開(GA)前の最終限定エンタープライズプレビュー段階に入った。Sundar Pichaが5月19日のGoogle I/Oでこのモデルを発表し、「来月までに届ける」と述べた。6月10日時点で、一部のVertex AIエンタープライズ顧客は5月下旬からアクセスできているが、公式APIの変更履歴には公開モデルIDがまだ登場していない。GAアナウンスはいつでも来る可能性がある。
この命名はモデルの世代交代を示す。Gemini 3.5 ProはGemini Ultraが担っていた役割を引き継ぎ、5月19日にリリースされたGemini 3.5 Flashより上位に位置するGoogleの新しい最高峰モデルとなる。
確認済みのスペック
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| コンテキストウィンドウ | 200万トークン |
| 推論モード | Deep Think(拡張推論時間コンピューティング) |
| マルチモーダル | テキスト・画像・音声・動画 |
| 想定入力価格 | 100万トークンあたり約$15 |
| 想定出力価格 | 100万トークンあたり約$60 |
| Flash参考価格 | 入力$1.50 / 出力$9.00(100万トークンあたり) |
200万トークンのコンテキストウィンドウは、長文書や複数リポジトリのワークロード向けの目玉機能。Deep ThinkはOpenAIのo系列における思考連鎖パスに相当し、回答を返す前に推論時間を追加で使う。法律文書のレビュー、複数ステップのコード推論、難解な数学など、レイテンシより精度が重要なタスクで本領を発揮する。
価格差がトレードオフの核心
Flashの約10倍のコストで、Proはフロンティア推論や拡張コンテキストを本当に必要とするワークロードを対象にしている。多くの開発者にとって問題は「使うかどうか」ではなく、「Flashとの価格差を正当化できるワークロードかどうか」だ。APIの変更履歴にgemini-3-5-proのモデルIDが現れたとき、無料プレビュー期間も同時に開始されることが多いため、注視しておきたい。
ソース
- Gemini 3.5 model family — Google AI blog ↗
- Google Gemini 3.5 Pro nears June launch — TechTimes ↗
- Gemini API changelog — Google AI for Developers ↗